パン用小麦新品種の高品質・多収栽培技術の早期確立に向けた施肥技術の開発

研究期間 2021年06月2023年03月
笠島 真也 生物産業学部北方圏農学科 准教授

専門分野:作物生産科学関連

s3kasaji@nodai.ac.jp
西尾 善太 農学部農学科 教授

専門分野:遺伝育種科学関連

zn206185@nodai.ac.jp

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キーワード
  • パン用小麦
  • 子実タンパク質制御
  • 穂数制御
  • 窒素追肥
研究の背景と目的
食料安全保障の懸念が高まっていることから、需要の高い国産のパン用小麦の増産が求められている。北海道の秋まきパン用小麦の主力品種「ゆめちから」の後継有望系統が育成されているが、過繁茂による収量減と子実タンパク質含有率の低下が課題として指摘されている。本研究では、窒素追肥法に着目して、パン用小麦品種の穂数を適切に管理し、収量と子実タンパク質含有率が「ゆめちから」並みとなる栽培管理技術を開発する。
展開可能性(他領域・社会にどのようなインパクトを与えるか)
本研究により、穂発芽耐性や耐雪性に優れた「ゆめちから」の後継品種の最適な栽培技術が確立することで、パン用小麦の作付け拡大と生産の安定性が強化され、国産のパン用小麦の安定供給が期待される。また、超強力小麦である「ゆめちから」の後継品種であるため、他品種とブレンドすることにより、中華麺用の準強力粉等の他の用途への利用も可能となり、国産小麦の利用拡大も期待される。
シーズの特徴
特徴1
施肥技術により穂数と子実タンパク質を制御する。
特徴2
パン用小麦の栽培管理技術が開発され、国産小麦の増産と安定供給に資する。
特徴3
これまで穂発芽の被害の問題のため、「ゆめちから」を栽培することができなかった地域での安定生産が可能とる。

連携先

研究機関
農研機構 北海道農業研究センター
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