冬季および高冷地での土壌の低温環境が緑肥分解および養分可給化に
与える影響

中塚 博子 農学部農学科 助教

専門分野:環境農学関連

hn206788@nodai.ac.jp

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キーワード
  • 緑肥
  • 土壌肥沃度
研究の背景と目的
緑肥は輸送や散布のコストが少なく、化学肥料の代替等としての導入が期待されている。より多くの地域で緑肥を活用するためには、冬季や高冷地域などの低温環境での緑肥の分解と微生物代謝、養分可給性を分析する必要がある。本研究は、温度環境が緑肥分解に関わる微生物代謝量と養分可給性に与える影響を明らかにする。
展開可能性(他領域・社会にどのようなインパクトを与えるか)
消費者の安心・安全な食へのニーズの高まり、持続可能な農業生産の需要の高まりから、有機農業技術の発展が望まれる。また、有機農産物は地域ブランド確立に有用である。その基礎知見として、本研究結果を応用できると考える。
シーズの特徴
特徴1
6℃~30℃での緑肥の培養実験により、緑肥分解に関わる微生物代謝量と養分可給化量を明らかにする。
特徴2
現地地温データと合わせ、緑肥の肥効を推定する。
特徴3
気候や土壌が異なる地域ごとで投入緑肥の特性と量より、化学肥料の代替効果を予測し、有機農業技術等に活用することを社会実装の目標とする。